■「核兵器・核実験モニター」223号発行


特集・・・戸口に立つ米ロ核競争
 
 「まだら模様」の先に何を描くか

11月17日、ロシアのプーチン大統領は、米国のミサイル防衛を打破する新型ミサイルの配備を予告しました。一方、11月20日、米議会は、米国の新型核兵器のための2005会計年研究予算を拒否しました。今号では同時に起こったこの二つの出来事を解説します。
  ロシア--新型ミサイル、米ミサイル防衛に対抗か
   <資料>プーチン大統領訓示(抜粋訳):2004年11月17日、ロシア国防軍幹部会

  米--朗報:米議会、2005年予算で新型核兵器研究予算を全額カット


◆米軍再編:日米「戦略対話」は、新しい詭弁を発明する

 10月24日の町村・パウエル会談が、ひとつの区切りとなって米軍再編に関する新たな理論武装が進行しました。日米「戦略対話」と呼ばれる作業です。11月2日の米大領選挙でブッシュ大統領が再選されたことを受けて、この理論武装は実質化していきました。この作業の中身は公開されず、「戦略対話」という儀式は、詭弁の筋書きだけを国民にちらつかせて終了しようとしています。

 
米軍再編を巡る主な動き(5)---2004年11月5日〜11月25日


◆戦争は防止できた
 エルバラダイの「イラク戦争・三つの教訓」

 11月4日、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は、米スタンフォード大学において「安全の追求:核抑止への対案を求めて」と題する講演を行いました。かつてない危機に直面している核不拡散体制をいかに立て直していくことが出来るか。イラク、イラン、リビア、そして北朝鮮問題におけるIAEAの経験から得た「教訓」をもとに、エルバラダイ氏は新しい協調的プロセスを提案しました。
  1. 査察は機能していたが適切に評価されなかった
  2. 先制攻撃は誤りである
  3. 分裂した国際社会に勝者はいない

◆「戦争防止地球行動(Global Action to Prevent War)」の行動計画
<専守防衛的世界>に向けた5段階のプログラム


ピースデポが進めている「市民社会が構想する北東アジア安全保障の枠組み」プロジェクト(トヨタ財団)のテーマのひとつである「北東アジア専守防衛地帯」にとってきわめて重要な国際NGOの文書を紹介します。「戦争防止地球行動」(http://www.globalactionpw.org)は、世界20か国、36人の平和研究者・活動家で構成する実行委員会が推進する国際プロジェクトです。

 <表>戦争防止地球行動(Global Action to Prevent Wa
     国際戦争を防止するための段階的プログラム(2003年版)


緊急要請

 前号のモニターのトップ記事で論じたように、「防衛懇」報告には、日本の安保政策における核兵器の役割を拡大する勧告が含まれていました。「核軍縮:日本の成績表」評価委員会は、11月22日に緊急要請を行いました。全文はこちらから読めます。





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