■「核兵器・核実験モニター」224号発行


エルバラダイの挑戦---
 
多国間の国際協調による新しい核管理と安全保障体制

国際原子力機関(IAEA)のモハメド・エルバラダイ事務局長が、核兵器の不拡散と軍縮問題に積極的な発言を続けています。その基底に、現在の核不拡散条約(NPT)体制が不十分であるという深刻な認識と、米国流の力による解決法に関する厳しい批判があります。昨年の11月、エルバラダイ事務局長はエコノミスト誌に、「核兵器が存在すること自体が核兵器を望む者を生み出す」と拡散問題への基本的認識を述べ、核廃絶への熱い考えを表明して世界を注目させました。今年の6月にカーネギー財団の記念講演会で核不拡散と軍縮を達成するための世界システムについて、現実的で包括的な提案を行いました。ここでは、この講演を解説し、それと関連してブッシュ大統領の7項目提案や、国連安保理決議1540との関係に触れます。
<資料>核不拡散:急激な変貌を遂げる世界におけるグローバルな安全保障
 2004年6月21日にカーネギー国際不拡散会議でのエルバラダイ事務局長の講演を抜粋訳しました。



◆イランの核開発疑惑:国際的検証能力が試される

 イラク戦争後、米国に「悪の枢軸」と名指しされたイランが急浮上しています。2003年2月からIAEAの調査が始まり、2003年10月に英、独、仏とイランの間でウラン濃縮の停止及びIAEAとの追加議定書の署名の合意が行われました。そして12月にはイランは追加議定書に署名しました。そうしたイランの最近の状況をまとめました。

<資料>[編集者への手紙]
英国による核軍縮義務の不履行
---ジョセフ・ロートブラット(パグウォッシュ会議名誉会長)
、2004年11月26日、英『タイムズ』紙



◆国連総会での核軍縮決議
 再検討会議を睨んで団結を探る---NATO8か国が新アジェンダ指示---
 NGOに求められる多次元的戦略


 12月3日、現在開かれている国連総会(第59回)に提出されている核軍縮関連の決議案の決議と日本決議について報告し、解説します。

<資料>国連総会本会議での投票結果
 新アジェンダ決議と日本決議の投票結果を表にまとめました。



◆フランスの核戦力、近代化つづく
 ---新世代の戦略原潜3番艦が就役---


防衛計画大綱
 核兵器の役割拡大に踏み込まず


◆韓国だより(4)
 米国の「北朝鮮人権法」に韓国市民社会から懸念の声
   
---李俊揆(イ・ジュンキュ、韓半島平和市民ネットワーク運営委員)


●ご案内●
被爆60周年--2005年を核廃絶への転換の年に
 2005年5月1日、ニューヨーク大デモ:6万人規模でのニューヨーク市内行進と大規模集会
 テーマは、「核兵器のない未来と平和」です。
  • 場所:セントラル・パーク・グレートローン(大きな芝生)・・・予定
  • 日にち:2005年5月1日(日)
  • 主催:正義と平和のための連合、核兵器廃絶地球市民ネットワーク「アボリション2000」
 ニューヨーク国連本部で開催される核不拡散条約(NPT)再検討会議を核廃絶のための確実なステップとするため、市民の力で会議参加各国政府代表に圧力をかけよう。
 世界109カ国652都市で組織する「平和市長会議」(アボリション2000の構成団体、会長:秋葉広島市長)は、再検討会議に向け2020年までに核兵器のない世界を実現するための「緊急行動計画」を進めている。5月1日は、各国自治体の首長を先頭に世界各地からの多数の市民とともにニューヨーク市内を行進し、セントラル・パークでの多彩なイベントに合流する。日本からは広島・長崎両市長が参加予定。詳細は次のHPをご覧ください。
 アボリション2000 http://www.peacedepot.org/frame.html
 平和市長会議   http://www.pcf.city.hiroshima.jp/mayors/ 




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