新アジェンダ連合外相宣言

2003年9月23日  ニューヨーク

1.エジプト、アイルランド、メキシコ、ニュージーランド、南アフリカ、スウェーデン、ブラジルの外相たちは、第58回国連総会で、核軍縮の進展を評価し、核のない世界を達成するという誓約を新たにするために集まった。

2.外相たちは、スウェーデンのアンナ・リンド外相の訃報に哀悼の思いを捧げ、これまで共通の運動における推進力であった熱心な同志を失ったことに遺憾の意を表明した。

3.外相たちは、2000年の核不拡散条約(NPT)再検討会議ですべてのNPT締約国によって合意された核軍縮に関する13項目の措置の履行に、今日まで進展がないことに深い憂慮を表した。

4.外相たちは、どのような時や状況下においても、NPTの条項ひとつひとつにそれぞれの締約国は拘束されていること、そして、同条約に基づく義務の厳格な遵守に関して、すべての締約国が十分に責任を果たさなければならないことを強調した。外相たちはまた、その中における核軍縮のための約束の履行は必須の責務であることを繰り返し述べた。

5.外相たちは、核不拡散を促進するための根本となる前提は、核軍備の削減における継続的かつ不可逆的な前進であることを想起した。これに関連し、外相たちは、ロシア連邦とアメリカ合衆国に対し、戦略攻撃力削減条約(モスクワ条約)を不可逆的かつ検証可能なものにし、また、非作戦配備の弾頭に対処し、核軍縮措置の一つとするよう要求した。

6.外相たちは、大量破壊兵器に関する近年の国際的な議論が、核兵器を含むあらゆる大量破壊兵器の使用を阻止する唯一の保証とは、それらの兵器の完全な廃棄および再び使用されたり製造されたりしないという保証であるということを、極めて明確にしたことを強調した。

7.外相たちは、新型核兵器の使用や開発の正当化など、安全保障戦略の一部として核兵器の役割を拡大しようとするアプローチが現れつつあることに対して、深い憂慮を再表明した。

8.外相たちは、NPTへの普遍的な加盟の達成に向けた努力を強化していくよう、国際社会に強く要請した。外相たちは、インド、イスラエル、パキスタンに、非核兵器国として条約に加盟するよう、そして、それらの国の施設をIAEA保障措置のもとに置くよう求めた。

9.外相たちは、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)がNPT脱退の意志を発表したこと、およびそれに関連する経過に対し、深い憂慮を表明した。これに関連して、外相たちは、DPRKに再考を求め、DPRKがNPT諸条項の完全遵守に復帰することにつながるような、状況の平和的な早期解決に向けたすべての努力を支持した。

10.外相たちは、国際原子力機関が、NPT締約国の核施設が平和的目的のみに利用されていることを検証し確認することが可能でなければならないと強調した。そして、締約国に対し、国際原子力機関へのそれぞれの義務を履行するにあたって生じる諸問題を解決するに際して、同機関に完全かつ即時に協力するよう求めた。

11.外相たちは、当該地域の締約国間での自由な取り決めに基づく国際的に認知された非核地帯の設立が、世界的・地域的な平和と安全を高め、核不拡散体制を強化し、核軍縮の目的の実現に寄与するという確信を再確認した。これに関して、外相たちは、さらに多くの地域がこの方向に進むことを希望した。

12.外相たちは、核軍縮に関する履行の進展を評価して必要な行動を検討するために、現在のNPT再検討プロセスが重要であることを強調した。外相たちは、2005年NPT再検討会議第3回準備委員会が、核軍縮ならびに安全の保証に関する実質的な勧告を再検討委員会に提出することの重要性を強調した。

13.外相たちは、多国間主義が国際的な安全保障に向けたすべての努力の先頭に立たなければならないことを強調し、核のない世界という目的に向かってさらなる貢献をするために、彼らのイニシアティブが断固として継続的に追求されるであろうと強調した。外相たちは、「核兵器のない世界へ:新しいアジェンダの必要性」および「非戦略核兵器の削減」と題する2つの決議案を、第58回国連総会に提出する意図を明らかにした。         
(訳:ピースデポ)


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