■ ASEAN地域フォーラム 資料:PCDSのARFへの要請文 ASEAN事務局長ロドルフォ・C・セベリノ・Jr.殿 ASEAN地域フォーラム参加国外務大臣殿 太平洋軍備撤廃運動(PCDS)を代表してお手紙をさしあげます。(略) 私たちは、みなさまが下記の諸項目に注目され、ARFが地域安全保障の課題において具体的な前進を得るために、これらの項目を今年のARFの審議に組み入れられることを願うものです。 ◆核不拡散の促進 私たちは、ASEAN事務局長が、昨年のマニラでの第31回ASEAN外相会議への「レポート」の中で核不拡散に関して述べた意見に勇気づけられました。事務局長は次のように述べています。「(略)ARFは、核軍縮と核不拡散に関する会期間の予備グループを召集してこの問題にとり組み、大量破壊兵器の廃棄へ向けた地球的運動に貢献することが可能である。」私たちはARFに対し、なるべく早くこの示唆にしたがってこのようなグループを設置して、地域安全保障にとって不可欠な条件である核軍縮を促進するための措置とすることを勧告します。 ◆東南アジア非核兵器地帯への加盟 昨年のARFの最終記者会見において、シアゾン外務大臣は、シンガポールがチームを主宰して、核兵器国との交渉を、1998年12月までに核兵器国が議定書に加盟するとの見通しをもっておこなっていくと発表しました。(略)ARFが、ARFのメンバーであるすべての核兵器国に対してただちに東南アジア非核兵器地帯条約の議定書に署名するよう強く促すことを要求します。(略) ◆戦域ミサイル防衛(TMD)開発への異議 私たちは、この地域の国々が近年TMD開発を進めていることは、この地域および世界中の新しい軍備競争を加速させるものであると確信しています。私たちは、混乱と不安定を招くこの開発に対してARFが異議を申し立てることを求めます。 ◆パキスタンと北朝鮮のARFへの参加促進 今年のはじめ、ASEANとパキスタンは、第1回分野別共同協力委員会を開きました。そこでの記者発表は、「・・・ASEAN地域フォーラム(ARF)への加盟を承認されることで、パキスタンが果たすことのできる地域の平和と安全への重要な寄与」と特筆しました。私たちはパキスタンのARFへの参加が促進されることを求めます。(略) コソボでの最近の悲劇は、ARFなど紛争予防メカニズムの重要性を示しています。残念ながら、ARFは、この地域において深刻な紛争が起こる可能性のもっとも高い場所の一つである朝鮮半島に関して、無力で弱いものでした。私たちは、ARFがその発足当時から北朝鮮を包括しなかったことは、先見の明がなかったのだと考えています。この状況を改善するために、私たちはARFが強力な努力をもって、北朝鮮に関与し、北朝鮮をただちにARFの参加者として包括するよう促進することを求めます。 ◆時代遅れの安全保障概念に対する異議 PCDSは、日本の軍事活動の幅を広げる新しい法律の制定や、「訪問軍協定(VFA)」という形での米国とフィリピン間の軍事協力の更新に懸念を表します。(略)これらの協定は、理性的な対話を誇りとし、紛争の予防と解決のために非軍事的な安全保障の対案を示そうとするARFの総体的精神に矛盾するものです。私たちは、ARFがこれらの新しい軍事協定に異議を申し立てることを求めます。 ◆通常兵器と軍事費の削減 (略)私たちは再度、通常兵器の削減と軍事費の全般的な削減という重要な課題が、ARFの地域安全保障の議題としてとり上げられるべきであると勧告します。 ◆「柔軟な関与」の原則の採択 私たちは、フィリピンとタイが昨年のASEANの会議において促進しようとした「柔軟な関与」の原則、すなわち参加者が参加国の内政事項に関して自由に意見を述べることができるとする原則を支持します。私たちは、この原則の履行がARFを含む今年のASEANの会議の中で促進されることを求めます。 ◆人間の安全保障の採択 私たちは再度、ARFが、この地域での人権および政治的権利の侵害について討論し調査する手続きを確立すること、そして、真の持続可能な人間の安全保障の重要な要素として、民主主義の発展の重要性を確認することを求めます。(略) ◆ARF過程へのNGO参加の支持と履行 これまでのお手紙にもあるように、私たちは再度、ARFのような国際的機関へのNGOの参加が重要であることを提起します。(略)ARFが、ARFに強く関心を寄せるこれらの団体との対話の扉を開き、一般市民団体が、他の国際機関においてしているのと同じようにARF過程にも参加することのできる方法を探求することを、あらためて求めます。 みなさんが、私たちの関心事に注意を向けてくださったことに感謝します。私たちは、第6回ASEAN地域フォーラムが建設的で実質的なものとなることを望みます。 敬具 国際コーディネーター・梅林宏道 資料コーディネーター・パティ・ウィリス (訳:田形圭、川崎哲) ▲ページの先頭に戻る |
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