■ 非核地帯 資料:非核地帯に関する ウプサラ宣言 冷戦終結から10年を経て、世界はきびしい選択を迫られている。完全な核兵器廃絶の達成か、あるいは、今までよりもさらに恐ろしい新世代の核兵器およびその他のハイテク兵器による第二の核時代への直面か、である。 私たちは、核兵器を廃絶する、したがって地球的な完全核軍縮に向けた力強い勢いを生み出す、道徳的、政治的、法的そして安全保障上の緊急義務が存在すると確信する。これは、人間と環境の安全保障のための前提条件である。 そのために、六大陸から50人以上の学者、平和活動家、外交官および専門家が、2000年9月1日から4日、スウェーデンのウプサラに集まった。この会議は、ダグ・ハマーショルド財団、多国籍問題研究所、ピースデポ、原水禁およびINESAP(拡散に反対する科学技術者国際ネットワーク)によって主催されたもので、世界中の非核地帯設立の可能性について議論した。 新しい核時代の劇的な脅威は、包括的な核軍縮と、すべての核兵器国の保有核兵器の迅速な廃棄が緊急に必要であることを示している。それは同時に、これらの目標に向けた段階的措置も必要とする。その中には核実験の禁止、ミサイル飛行実験の禁止、弾頭のミサイルからの切り離し、核兵器を作るために使われる核分裂物質の生産禁止、および、こうした物質の蓄積された貯蔵の適切な処分ないし保障措置、などがある。 これらの過渡的措置のなかで重要なのが、非核地帯である。非核地帯は、特定の地域における核兵器の製造、配備および通過を禁止したり、その地域が核兵器によって威嚇されたり攻撃されたりしないことを核保有国に対して要求しようとする。非核地帯は、核の傘、すなわち核兵器国が非核同盟国に対して提供しているいわゆる核による防護を、永久にたたんでしまうことを可能にする助けとなる。 このような地帯はすでに、ラテンアメリカ、南太平洋、アフリカおよび東南アジアに存在する。これらは、その地帯における核拡散を防いできた。新しい地帯が現在中央アジアにおいて交渉中である。いくつかの地域は、深刻な核の危険に直面し続けている。それは、国土ミサイル防衛(NMD)と戦域ミサイル防衛(TMD)両方のシステムを築こうとする恐ろしい試みによって悪化している。これらの地域とは、東北アジア、南アジア、中東および中央ヨーロッパなどである。これらの地域において非核地帯を設立することは、拡散を制限するのみならず、公然および秘密の核兵器と貯蔵核分裂物質をとり除き、現在ある核プログラムを後退させることによって、積極的な核軍縮を支えることになる。このようにして北半球で非核地帯を拡大していくことは、集団的安全保障を強化し、核兵器の完全廃棄への努力を強めるものである。 東北アジア非核地帯条約は、日本と朝鮮半島における安全保障上の問題に効果的に対処するであろう。南アジア非核地帯は、現在世界のどこよりも核の交戦の危険が高い緊張したこの地域において、インドとパキスタンが核兵器を作ったり配備したりすることを防ぐことになろう。中東に関しては、イスラエルの核兵器、およびこの地域にある他のすべの大量破壊兵器のない地帯を設立することが、地域安全保障の主要な要素となるであろう。中央および東ヨーロッパでは、非核地帯は、いまやNATO拡大によって脅かされている冷戦後の平和の前進を守ると同時に、残っている戦術核兵器の撤去を促進するであろう。 非核地帯の協定を効果的に検証するための技術的な障害は存在しない。非核地帯を設立するために必要なのは、政治的意志、組織化そして動員である。私たちはここに、以下のことをおこなうことを誓約する。
すべての民衆と政府、そして国連は、非核地帯を設立し拡大していくことに貢献することができる。私たちは、すべての人々に対して、私たちとともに、世界的な核軍縮という高邁な目標を達成するために、エネルギーと資源を動員するよう要請する。 |
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