「北東アジアの平和と安全保障に関するパネル」(PSNA)ミッション・ステートメント(仮訳)
公開日:2017.04.13
「北東アジアの平和と安全保障に関するパネル(PSNA)」は2016年11月に設立され、様々な国とりわけ北東アジアの国々やその地域の安全保障状況に深い関係を持つ国々の専門家によって構成される独立した専門家集団である。その主たるミッションは、タイムリーな政策提言と市民の関与を通じて、地域の平和と安全保障を確立する一環として北東アジアにおける非核兵器地帯(NEA-NWFZ)を設置する政治プロセスを促進することにある。本パネルは同時に、政策立案者、学術研究者、市民社会に関わる専門家間における率直な意見交換の場を提供するものである。
上述のミッションの達成に向け、本パネルは必要に応じて一連のワークショップを開催する。これらのワークショップには、専門家のみならず、外交官ならびに地域や関係国、また国際機関の外交官や職員の参加も計画する。これらのワークショップが、北東アジア地域における効果的な「トラック2」プロセスとなることが期待されている。本パネルは、「ウランバートル・プロセス」や北東アジアにおけるパグウォッシュ会議の活動といった地域及び世界における同様の諸活動、ならびに核兵器のグローバルな禁止に向けた法的拘束力のある条約を交渉する国連プロセスとの協力及び調整の下で取り組みを進めていく方針である。NEA-NWFZの設立を通じた北東アジアの平和と安全保障の促進を目指したこのプロセス全体を指して、「ナガサキ・プロセス」と称する。
本パネルによって任命された個人あるいは研究者グループ(「作業グループ」)がパネルのために独自の研究や分析を行う。これらの成果は、政策提言とは別に、研究論文の形で発表されうる。
パネルは初期の5年間をその活動期間とするが、合意によって活動を延長することができる。当面の間、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)が本パネルに関する事務及び研究面での支援を提供する。