【日誌】核・ミサイル/沖縄(17年5月21日~6月5日)

公開日:2017.09.15

CD=ジュネーブ軍縮会議/CEO=最高経営責任者/DPRK=朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)/G7=主要7か国/ICBM=大陸間弾道ミサイル/IS=「イスラム国」/PKO=(国連)平和維持活動/WH=ウェスチングハウス


●5月21日 DPRK、中距離弾道ミサイル「北極星2」の発射に成功と報ずる。金正恩朝鮮労働党委員長は量産を指示。
●5月21日 2050年までの脱原発を問うスイス国民投票。賛成58.2%、反対41.8%。
●5月22日 国連・核兵器禁止条約交渉会議ホワイト議長が条約案を提示。前文でヒバクシャの苦しみに留意すると言及。(本号参照)
●5月23日付 インドが新たに10基(700万kW)の原発建設を決定。現在22基(678万kW)が稼働中、670万kW分が建設中。
●5月23日 DPRK、最近のミサイル実験は自衛目的の正当な行為であり国際法に違反しないとCDで主張。
●5月24日 東芝子会社で経営破たんした米WHグティエレス暫定CEO、米南部で進行中の原発4基からの撤退方針を明らかに。
●5月27日 南スーダンPKO派遣の陸自施設部隊・約350人のうち、最後の40人が帰国。
●5月27日 伊タオルミナでのG7首脳会議が閉幕。共同声明でDPRKに核・ミサイル放棄を求め、制裁強化を示唆。
●5月28日付 DPRK、新型対空迎撃ミサイル発射実験に成功と発表。金正恩委員長は量産を指示。
●5月29日 DPRKが東部元山から短距離弾道ミサイル1発を発射。450km飛行し日本海に落下。
●5月30日 朝鮮中央通信、前日のミサイル発射は精密誘導システムを使ったと報じる。
●5月30日 楊・中国国務委員(外交統括)が岸田外相と都内で会談し、朝鮮半島問題は武力ではなく外交的に解決すべきと主張。
●5月30日 米国防省、加州バンデンバーグ基地から地上配備型迎撃ミサイルでICBMの迎撃実験に成功したと発表。
●5月30日 米電力大手エクセロン、コスト競争力の低下でスリーマイル島原発を19年に閉鎖することを決定。
●5月31日 露海軍、シリア・パルミラのIS拠点に向け地中海上の艦船から巡航ミサイル4発を発射し命中と発表。
●6月1日付 5月25、26日に北京で中国政府高官が米国防次官補代行と会談し、今は対話でなく圧力を強めねばと伝えたと判明。
●6月1日 防衛省は米空母2隻を含む8隻と海自ヘリ空母「ひゅうが」を含む2隻の計10隻が日本海で共同訓練を開始と発表。
●6月2日 プーチン露大統領、DPRKを念頭に、小国は核兵器を持つ以外に独立と安全を守る方法がないと発言。
●6月3日 日米豪防衛相、DPRKの核問題解決のため今は対話ではなく圧力を加えるべきとの共同声明を発表。
●6月3日 国連安保理、DPRKの核・ミサイル開発に関わる14個人と4団体の海外渡航の禁止や資産を凍結する制裁決議を採択。
●6月3日 DPRK戦略軍、安保理制裁決議に先立ち、自国の核攻撃でグアム、ハワイ、アラスカ、米本土を一瞬で焦土化できると威嚇。
●6月5日 空自主力戦闘機となるF35の国内組み立て初号機が愛知県の工場で公開。1機147億円で42機導入の予定。
●6月5日 サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦、エジプトの4か国、テロ組織を支援しているとしてカタールと国交断絶。

沖縄

●5月23日 沖縄市米軍基地返還跡地サッカー場の汚染除去完了。有害物質含むドラム缶が見つかり、市が除去作業費として7,100万円投じる。政府に財政負担求める方針。
●5月23日 米国防省、18会計年度国防予算案として前年度比約10%増の5745億ドル要求。米本国や海外の基地閉鎖再編も求める。
●5月25日 辺野古埋め立て工事着工から1か月。護岸工事の砕石により、海中が白濁。
●5月26日 嘉手納基地所属F15C戦闘機から部品の一部落下。離陸前点検は異常なし。重さ2.3kg、海上飛行中に落下した可能性。
●5月27日 米海兵隊ネラー総司令官、グアム移転計画の見直しに言及。翁長知事、辺野古移設含む現行の再編計画に疑問呈す。
●5月27日 辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会総会。沖縄県へ県外土砂搬入規制の実効性を高める働きかけを行うことを確認。
●5月29日 嘉手納基地所属米空軍兵をひき逃げ容疑で緊急逮捕。読谷村の国道で衝突事故を起こし、現場から逃走。軽傷者1名。
●5月29日 県、沖縄防衛局へ辺野古新基地建設工事に関し岩礁破砕許可申請を求め再度行政指導。防衛局は「不要」との立場。
●5月29日 全国港湾労組、日本港運協会へ辺野古基地建設工事用の土砂運搬拒否を求め要求書提出。違法行為への加担拒否訴え。
●5月30日付 県、7月にも辺野古新基地建設工事差し止め求め国を提訴する方針。併せて工事停止の仮処分も申し立て。
●5月31日 在韓米軍烏山空軍基地滑走と工事に伴い、同基地所属U2偵察機が嘉手納基地に飛来。U2偵察機4機と空軍兵約180人を一時配備。配備期間は不明。
●5月31日 95~96年に普天間返還問題交渉に関わった元国土事務次官が作成の「下河辺淳文書」を、沖縄県公文書館が一般公開へ。
●6月1日 辺野古新基地建設に抗議する市民ら約50人、機動隊員によりキャンプ・シュワブゲート前歩道に約1時間閉じ込め。
●6月1日付 16年沖縄県内での一般刑法犯の起訴率18.8%。日本平和委員会調べ。
●6月2日 キャンプ・シュワブゲート前、機動隊員が基地建設抗議者らを排除中に、市民2人が負傷し救急搬送。
●6月3日 キャンプ・シュワブ所属米海兵隊員を酒気帯び運転容疑で現行犯逮捕。
●6月5日 防衛省、8月にも宮古島陸自駐屯地建設着手。用地取得に向け手続き進める。工事による地下水への悪影響が懸念。