<年表> 北朝鮮の核・ミサイルに関する主な動き(2013年1月~15年12月)

公開日:2017.07.24

2013年

●1月22日 国連安保理、12年12月12日の北朝鮮の衛星発射に対する非難決議採択(決議2087)。
●1月24日 北朝鮮国防委員会、核実験とミサイル発射の再実施を声明。
●2月12日 北朝鮮が3回目の核実験。「以前より小型で軽量、より威力の強い原爆」(北朝鮮)。
●3月1日  米韓合同軍事演習「フォウル・イーグル」開始(4月30日まで)。
●3月5日 北朝鮮人民軍、「3月11日のキー・リゾルブ開始日に53年休戦協定の白紙化と南北不可侵合意を破棄」と宣言。
●3月7日  国連安保理が核実験非難決議(決議2094)。
●3月9日  北朝鮮外務省報道官声明、決議2094は米国に操られた策動と非難。
●3月11日 米韓合同演習「キー・リゾルブ」開始(3月21日まで)。
●3月28日 米ステルス爆撃機B2が朝鮮半島で初の爆撃訓練。
●3月30日 北朝鮮、準戦時状況を宣言。
●4月1日  北朝鮮が「核兵器国地位確立法」を制定・公布。核兵器は「米国の敵視政策と核脅威に対する止むを得ざる正当な防衛手段」とし、非核国への消極的安全保証、先制不使用などを規定。
●4月7日  日本政府、北朝鮮ミサイルに破壊措置命令。北朝鮮による発射予告はなし。
●4月23日 包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会の2つの放射性核種監視観測所(日本、ロシア)が大気からキセノンを検出。2月12日の核実験によって放出されたと結論。
●5月7日 中国銀行が朝鮮貿易銀行との取引停止。
●6月16日 北朝鮮国防委員会、緊張緩和のための米朝ハイレベル協議を提案。
●7月27日 北朝鮮で朝鮮戦争「戦勝記念日」の軍事パレード。
●9月20日 IAEA年次総会、北朝鮮にNPTと IAEA保障措置協定の全面遵守を求める決議を採択。
●10月7日 北朝鮮、国連総会で、2月の核実験は「自主権を守るための完全な主権行使」と演説。
●10月8日 韓国国防情報院、国会委員会で寧辺(ヨンビョン)核施設の黒鉛減速炉が再稼働していることを公式に認定。
●12月12日 北朝鮮、張成沢(チャン・ソンテク)前・国防委員会副委員長を「国家転覆陰謀行為」で処刑。

2014年

●2月24日  米韓、合同軍事演習「キー・リソルブ」(3月6日まで)及び「フォウル・イーグル」(4月18日まで)を開始。
●3月26日  北朝鮮、中距離弾道ミサイル「ノドン」2発を日本海に向けて発射。
●3月30日  北朝鮮外務省、「新たな形態の核実験」実施を示唆。
●3月31日  韓国国防省、北朝鮮が北方限界線(NLL)付近で約500発の砲撃訓練を行い、うち約100発が韓国側に落下したと発表。
●3月30、31日 日本と北朝鮮、北京で外務省局長級協議、今後の協議継続で合意。
●4月23日  中国、北朝鮮に4回目の核実験を自制するよう要求。
●6月30日  北朝鮮国防委員会、韓国に対して、1972年の「7.4共同声明」を想起して7月4日以降は互いに軍事的敵対行為や誹謗中傷を行わないことを提案。
●8月18日  米韓合同演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」開始(8月29日まで)。
●9月27日  北朝鮮外相、15年ぶりに国連総会で演説。「米国が敵視政策が完全に止め、我々の自主権と生存権に対する脅威が除去されれば、核問題は解決する」。
●11月5日  韓国当局者、北朝鮮が寧辺で高濃縮ウラン新工場を稼働と述べる。
●11月28日  北朝鮮祖国平和統一委員会、金第1書記を揶揄した米映画「ザ・インタビュー」を「極悪な挑発行為」と非難。
●12月17日  米捜査当局、「ザ・インタビュー」製作会社への11月のサイバー攻撃は北朝鮮によるものと断定。
●12月25日  「ザ・インタビュー」、米国内の劇場で公開。
●12月29日  日米韓が北朝鮮の核・ミサイルに関する秘密情報の共有の合意文書に署名。日韓に軍事情報包括保護協定(GSOMIA)がないため米国を介して署名。

2015年

●1月9日  北朝鮮、米韓が15年春に予定の合同軍事演習を中止すれば核実験を凍結するとの提案を米国に伝達。米国は応じず。
●1月22日  オバマ米大統領、インタビューで北朝鮮を「世界で最も孤立した冷酷非情な独裁国家」と呼び、新たな制裁を示唆。
●2月4日  北朝鮮国防委員会、1月22日のオバマ発言をとりあげ、敵視政策に「強力に反撃」、「米国との交渉はもう必要ない」と宣言。
●3月2日  米韓、合同軍事演習「キー・リソルブ」(3月13日まで)及び「フォウル・イーグル」を(4月24日まで)を開始。
●3月3日  李北朝鮮外相、ジュネーブ軍縮会議(CD)で「我々は米国を抑止し、必要であれば先制打撃を加えることができる」と演説。
●3月25日  米国家情報長官、下院軍事小委員会で北朝鮮は米本土攻撃可能な大陸間弾道弾(ICBM)を配備可能な状態との見解示す。
●5月9日  朝鮮中央通信、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の水中発射実験に成功と発表。実験の日付は不詳。
●5月20日  北朝鮮国防委員会、核兵器が小型化、多様化の段階に達していると声明。
●5月25日  北朝鮮、米韓合同演習を議題として扱うことを要求する書簡を、国連安保理議長に送付。
●7月15日  韓国国会国防委員長、中国は北朝鮮に核の傘を提供することを検討する見返りに、北朝鮮の核放棄を促すべきだと述べる。
●8月5日 軍事境界線の韓国側で地雷が爆発。韓国は北が設置と非難したが、後に実は韓国が設置したことが判明。
●8月16日 米韓合同演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ ガーディアン」開始(8月28日まで)。
●8月20日 韓国と北朝鮮、軍事境界線を挟んで砲撃の応酬。北朝鮮は準戦時状態の最後通告。
●9月14日 北朝鮮国家宇宙開発局、近く「人工衛星」打ち上げを行うことを示唆。
●9月15日  朝鮮原子力研究院長、ウラン濃縮、黒鉛減速炉を含む寧辺のすべての施設が正常稼働しているとし、米の敵視政策が続けば、いつでも核で対処する用意があると述べる。
●10月1日  李北朝鮮外相、国連総会演説で、米国が朝鮮戦争休戦協定を平和協定に変えることに同意するならば、建設的な対話をする用意があると述べる。
●10月13日 北朝鮮代表、国連総会第1委員会で、核兵器は自衛のためであると主張、非核国や非核地帯には攻撃も威嚇もしないと表明。
●10月15日 国際宇宙航行連盟(IAF)、北朝鮮国家宇宙開発局(NADA)の加盟申請をいったん承認するも翌日に却下。
●10月16日 オバマ・朴槿恵(パク・クネ)会談。北朝鮮の核・ミサイルの脅威に一致協力して対処することを確認。
●11月28日 北朝鮮、潜水艦からのSLBM発射テストを実施するも失敗。
●12月10日 金第1書記、北朝鮮は「独自の原爆と水爆を爆発させる能力をもつ核兵器国」と発言。
●12月12日 北朝鮮モランボン(牡丹峰)楽団の中国公演が突然中止に。12月10日の金第1書記の「水爆発言」に中国が不快を示し、中国に北朝鮮が反発した結果との憶測も。
●12月21日 北朝鮮、潜水艦からのSLBM発射テストを実施するも失敗。
(作成:ピースデポ)